Guide — How to read
3つの指標の
読み方
本サイトの各指導法には3つの指標が付いています。
ここでは、それぞれの意味と読み取り方を解説します。
01
学習効果(+◯ヶ月)
+6ヶ月
その指導法を1年間取り入れた学級の子どもが、4月スタートで3月に測定した時、 取り入れなかった場合と比べて、約◯ヶ月先の学力水準に到達したことを示します。
具体的なイメージ
通常、子どもは1学年(12ヶ月)で12ヶ月分の学力が伸びます。 「+6ヶ月」の指導法を取り入れた場合、同じ1年間で18ヶ月分の学力が伸びた—— つまり、3月の時点で通常より約半年先の学力水準に到達したということです。
この数値はどうやって計算されるのか
元になるのは「効果量(effect size)」と呼ばれる統計指標です。 多くの研究結果を統合したメタ分析から得られる効果量を、 学校生活1年分の学習進捗を基準に「月数」に変換しています。
注意すべきこと
- ・この数値は平均値です。すべての子に同じ効果が出るわけではありません
- ・複数の指導法の月数を足し算することはできません(「+6と+5で+11」にはなりません)
- ・同じ指導法でも、実施の質によって効果は大きく変動します
- ・月数が小さい指導法が「意味がない」のではなく、効果が小さめだということです
目安としての読み方
+1〜3
小さいが
確認できる効果
確認できる効果
+4〜6
中程度〜
大きな効果
大きな効果
+7〜
非常に
大きな効果
大きな効果
02
エビデンスの強さ(★)
★★★★☆
その効果がどれだけ信頼できる研究で確かめられているかを示します。 「効果が大きい」ことと「証拠が確か」であることは別の話です。
★の基準
★☆☆☆☆ 研究の数が少ない、または研究の質が低い。参考程度
★★☆☆☆ いくつかの研究はあるが、結果にばらつきがある
★★★☆☆ 一定数の質の良い研究があり、概ね一致した結果が出ている
★★★★☆ 多数の質の高い研究で繰り返し確認されている
★★★★★ 大規模で堅牢な研究が蓄積しており、結果の信頼性が非常に高い
考慮される要素
- ・研究の数(何本の研究に基づいているか)
- ・研究デザイン(ランダム化比較試験か、観察研究か)
- ・対象者の規模(何人を対象にした研究か)
- ・結果の一貫性(異なる研究で同じ結論が出ているか)
03
導入コスト(¥)
¥¥···
その指導法を導入するのにかかる金銭的・時間的コストの概算です。
¥の基準
¥···· 教師の工夫だけで始められる。特別な予算不要
¥¥··· 少額の教材費、または短時間の研修が必要
¥¥¥·· まとまった教材費、定期的な研修、一部人員の確保が必要
¥¥¥¥· 相当な予算、専門スタッフの配置、または大規模な研修が必要
¥¥¥¥¥ 人員増や施設変更など、組織的な投資が必要
費用対効果の考え方
「+◯ヶ月」の効果が大きくても、コストが見合わない場合があります。 逆に、効果がやや小さくても、¥1つで明日から始められる指導法は、 費用対効果が非常に高いと言えます。 本サイトでは3指標を総合的に見ることをおすすめしています。
3つの指標は、いずれも「絶対的な答え」ではありません。
目の前の子どもと教室の状況を踏まえて、
判断の参考としてお使いください。