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Column — 2026-04-09

宿題は本当に学力を上げるのか?

「家庭学習の充実」が推進される一方、研究は「量より質」を示している。政策と研究のギャップを考える。

宿題 家庭学習 政策

多くの学校で推進される「家庭学習の充実」

自治体や教育委員会から「家庭学習の充実」が推進され、学年×10分(3年生なら30分)のような目安が示されることがあります。保護者にも「宿題を増やしてほしい」という声は根強くあります。

しかし、この「量を増やせば学力が上がる」という前提は、研究と整合しているでしょうか。

研究が示していること

Cooper et al. (2006) の約50研究のメタ分析では、宿題と学力の関係は以下の通りでした。

EEF Toolkit では、小学校段階の宿題の効果は +3ヶ月(中高より小さい)としています。

さらに重要なのは、量よりも質が効果を決めるという知見です。

考えたいこと

「家庭学習を充実させる」こと自体は悪いことではありません。 問題は、「充実」が「量を増やす」と同義になっていないか、です。

エビデンスに基づくなら、推進すべきは:

量の目安よりも、質の設計に注力することが、研究の示す方向です。

参考

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