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Strategy — 最終更新 2026-05-05

EEF

指導法

身体活動

運動や体育活動の量を増やす取り組み。学力への直接効果は小さいが、集中力や健康面に好影響。

学習効果
+1ヶ月
3月時点で、通常より約1ヶ月先の学力水準に到達
エビデンス
★★☆☆☆
コスト
¥¥···
対象
体育 · 全教科
全学年
Evidence Breakdown

出典別のエビデンス

EEF Toolkit + 1 ヶ月 ★★ ☆☆☆

EEF Toolkit で +1ヶ月・エビデンス★2。学力への直接効果は小さい。一方で、身体活動は健康・集中力・ストレス耐性に確かな効果があり、学習の土台として重要。Donnelly et al.(2016)の系統的レビューでも学業成果への効果は限定的で、身体的・心理的効果が主。

日本の文脈で考慮したいこと

日本の小学校は体育が週 2-3 時間必修で、休み時間・昼休みの自由遊びも含めると国際的に見て身体活動時間は確保されている方。EEF の +1 を『追加で取り組むべき』と読むより、既存の体育・休み時間の質を維持する観点で参照するのが適切。学力への効果を期待するより、健康・生活リズム・メンタルヘルスへの効果を目的とすべき領域。

なぜこの注記があるか:エビデンスと文化的文脈

目次(8)
  1. 一言でいうと
  2. なぜ効果があるのか
  3. 日本の小学校で取り入れるヒント
  4. 研究からわかっていること
  5. 注意したいこと
  6. 主な参考研究
  7. 関連する学習指導要領
  8. 関連読み物

一言でいうと

運動量や身体活動の機会を意図的に増やす取り組みです。 学力への直接的な効果は限定的ですが、子どもの健康・集中力・生活の質に大きく貢献します。

なぜ効果があるのか

身体を動かすことは、脳への血流を増やし、集中力や気分を改善します。 また、運動習慣は子どもの健康と長期的なwell-beingの土台になります。 学力だけが教育の目的ではないことを思い出させてくれる領域です。

日本の小学校で取り入れるヒント

  • 朝の活動として短時間の運動を取り入れる
  • 授業の合間に、立ち上がって体を動かす時間を1分でも作る
  • 体育の時間を、苦手な子も楽しめる設計にする
  • 休み時間に外で遊ぶ文化を学級で大切にする
  • 運動が「できる/できない」ではなく「楽しむ」対象であることを伝える

研究からわかっていること

  • 学力への直接効果は約1ヶ月分と小さく、エビデンスの強度もやや低めです。
  • 集中力・気分・健康への効果は別の研究で確認されています。
  • 学校での運動量が極端に少ない場合の改善効果が大きいことが示されています。

注意したいこと

  • 「学力向上のため」だけに身体活動を位置づけると本質を見失います。
  • 体育が苦手な子にとって苦痛にならないよう、活動設計に配慮します。
  • 運動量を増やすことが、他の学習時間を削る形にならないよう、全体のバランスを考えます。

主な参考研究

関連する学習指導要領

関連読み物

  • 『運動脳』(新版) アンデシュ・ハンセン (2022), 御舩由美子訳, サンマーク出版. — 『スマホ脳』の著者が、運動と脳・認知機能・気分の関係に焦点を当てた書籍。日本国内 67 万部超。記憶・集中・ストレス耐性に運動がどう作用するかを研究を引きながら平易に解説しており、本戦略「学校での身体活動」の背景理解に役立つ。
参考にしている情報源
EEF Teaching and Learning Toolkit — Physical activity